らくがき-Ya!【本館】/【Fan Art】-ストレイト・ジャケット・おバカな小話-

 透けそうな白い肌に黒いTシャツはエロスだと思う。要するに触りたいんだよレイオットは、色々頑張れ。
※2ch投下作品。

2006/07/10 初稿
2006/09/13 修正
2006/10/07 誤字訂正
2016/07/15
 サイト掲載のため加筆修正。

 
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 文庫本を手にしているレイオットに彼女が話かけることもなく、カペルは隅の文机でタイプライターを打ち始めた。ネコはその膝の上で丸くなっている。いつものゆったりした空気の中、レイオットだけが一人、己の思考を引きずり気まずい思いをしていた。
(苦手なんだよな、こういう空気……)
 こういうも何も、実際そう感じているのはレイオット一人なのだが、罪悪感で頭が埋まっている青年にそれ以外の何事も浮かぶ筈は無く。
 その場を取り繕うべく口を開いた。
「そういやあ、結構肌白いよな、監督官って……」
「えっ?」
 急に話しかけられた彼女が一瞬固まった。
 レイオットは慌てて言葉を付け足す。
「いや。日焼けとかしたら、大変そうだなぁって」
「ああ……。案外そうでも無いんですよ。私、あまり日焼けしないみたいで。いつも、ちょっと赤くなるくらいなんです」
「皮が剥けたりとかはしないんだ」
「そこまでは無いですね。でも、日焼けした肌とかって、ちょっと羨ましいです」
「ナンデ?」
「健康的に見えるじゃないですか。私って、顔色悪く見られる時があるから」
 コンプレックスなのだろう。彼女が苦い顔をする。
 フォローを入れるつもりで、レイオットは頭に浮かんだ言葉を口に出した。
「そうかぁ? どちらかって言うと魅力的なんだがなぁ。柔そうに見えて」
 少なくとも自分の目には綺麗に映っている。
「…………」
 ネリンが再び凝固。それを見て口を滑らせたと気付いた。繰り出した言葉は本心ではあるのだが、明らかに問題のある発言だった。
 案の定、彼女は真っ赤になって俯いてしまう。今の言い方では、本人にその気が無くとも、下心が有ると受け取られかねない。

「…………」
「…………」

 困った事に、またしても沈黙が始まった。
(ここから逃げたい)
 それはもう脱兎のごとく、光より早くこの場から逃げ出したい。
 微妙な空気が漂う中、静かに二人のやり取りを見ていたカペルがぽつりと呟いた。
「レイオットは、迂闊過ぎると思います」
「まったく持ってそのとーりデス」
 レイオットは素直に同意する。ネリンが俯いたままで深々と溜息をついた。

 そもそも、履き難いと下を着けなかった彼女の無防備さも、特に考えもせずそれを放置した彼も、二人とも問題はあるのだが……。

 いかにもアレな恰好をさせたままなんて、どうかしていたさ。みんな俺のせいさ。ああ、そうともさ。
(いろんな意味で俺が悪かったんだよ、このヤロウ)
 レイオットは内心の邪まさも手伝ってか、己の未熟を深く反省したのであった。

――――END――――